

夜見坂学園都市
よみさかがくえんとし

◆概要
総人口
総生徒数
面積
平均気温
平均標高
行政機関
警察機関
約36000人
初等学校 約2500人
中等学校 約4000人
高等学校 約8000人
約250km²
16.5℃
30m
生徒総会
学園都市警察
夜見坂学園都市(よみさかがくえんとし)は主に高等学校が主体となって運営している学園都市である。学園都市内の6つの高等学校の生徒たち自らが運営する学生自治区となっており、学園都市運営委員会や生徒総会と呼ばれる行政組織を中心に様々な生徒組織が都市運営に貢献している。
学園都市の学校では戦闘訓練がカリキュラムに組み込まれており、生徒は非殺傷弾を使用する訓練用銃器の携行が義務付けられている。至る所でスクールバッグと一緒に銃を肩から下げた学生を見ることができる。
夜見坂学園都市は外周を囲う高い壁によって外界から完全に隔絶されており、外に出ることができるのは高等教育課程を修了した卒業生のみである。それ以外の生徒が外に出ることはおろか、外部から部外者が入場することも禁じられている。
◆主要施設
①日鷲高等学校【ひわしこうとうがっこう】
学園都市において唯一運営管轄を持たない高等学校。運営に関する権限は無いに等しい。
②南末原高等学校【みなみまつばらこうとうがっこう】
学園都市における司法を管轄とする高等学校。他にもライフラインの維持管理等も行っている。
③聖アリストス学院高等学校【せんとありすとすがくいんこうとうがっこう】
学園都市における会計業務を管轄とするエスカレーター式学校。伝統と格式を重んじており、近代技術の流入を認めていない。
④学園都市警察訓練学校【がくえんとしけいさつくんれんがっこう】
学園都市における治安維持を管轄とする高等学校。規則違反生徒への処罰執行等も行う。学び舎としてだけではなく警察署としての役割も果たしている。
⑤夜見坂医科大学附属高等学校【よみさかいかだいがくふぞくこうとうがっこう】
学園都市における医療を管轄とする高等学校。有事の際の救命活動や、各校での健康診断や衛生管理等も行う。
⑥枉津工科高等学校【まがつこうかこうとうがっこう】
学園都市における開発製造、建築、交通等を管轄とする高等学校。周辺に開発研究や製造を行う施設群が存在する。
⑦生徒総会本部(学園都市役所)【せいとそうかいほんぶ】
学園都市で必要な手続きを行う役所のような業務を行っているだけでなく、学園都市全体の指針を決めるための議場、規則違反者の処罰を決定する裁判所のような役割も担っている生徒総会の本拠地。
⑧港区繁華街【みなとくはんかがい】
枉津高等学校が主体となって経営している繁華街。大抵の生活必需品が揃っている便利な施設群である反面、夜になると治安が劇的に悪化する危険区域でもある。
⑨学園都市総合競技場【がくえんとしそうごうきょうぎじょう】
学園都市で行われる競技大会等の催しにも使用される広大な運動場。スポーツに関する施設だけでなく、射撃競技のための射撃場等も併設されている。
◆鉄道
枉津工高鉄道部運営学園都市鉄道 MR学園都市【えむあーるがくえんとし】
自動車免許の取得方法が特殊であり、一般生徒では取得することが困難である学園都市では、もはや無くては困る移動手段。
主に枉津高等学校の鉄道部の生徒たちが運営している。とはいっても、同学校の機械科や電気科の生徒たちの尽力により車両の運転は全てオートメーション化されており、実際の業務内容は経営関連の事務作業や駅構内での案内等がほとんどである。実際に車両を運転できる生徒はほぼいない。
A 日鷲みなと線【ひわしみなとせん】
日鷲高等学校の一部生徒が通学に利用する路線。日鷲高等学校最寄りの日鷲駅から学園都市警察訓練学校最寄りの新港区駅までを繋いでいる。後述する新港区線の終点である生徒総会本部駅までを繋ぐ新港区直通車両も存在する。枉津線へは新港区駅で乗り換え。
B 新港区線【しんみなとくせん】
新港区駅から生徒総会本部駅までを繋ぐ路線。新港区駅は3つの路線が集う学園都市一大きな駅であり、都市部でもあるため利用者がとても多い。
C 枉津線【まがつせん】
新港区駅から枉津工業団地駅までを繋ぐ路線。途中枉津工科高校の敷地内を走る区間があり、同敷地内の枉津工高駅には貨物列車のみが停車する。貨物列車にしがみついて通学しようとする生徒が後を絶たないらしい。日鷲みなと線と同様に生徒総会本部駅までの新港区直通線が存在する。
D 末原線【まつばらせん】
港区駅から聖アリストス学院駅までを繋ぐ路線。聖アリストス学院高等学校から生徒総会本部に行くためには港区駅で枉津線に乗り換え、さらに新港区駅で新港区線に乗り換えが必要。一部区間は南末原高等学校や夜見坂医科大学付属高等学校の生徒も利用するため利用率は高い。
◆インフラ設備
・交通
先述した鉄道のほか、一般自動車道や高速自動車道ももちろん存在する。利用者は主に自動車運転免許を持つ一般市民と一部の特別免許を持った生徒である。
・ライフライン(電気、ガス、上下水道)
各種ライフラインは南末原高等学校もとい生徒総会の管轄であり、曰く「学園都市外から供給されている」とのこと。配管の整備や修理等は枉津工科高校の工業科生徒に委託している。配管がどこに繋がっているのかは誰も知らない。
・電話、インターネット回線
こちらも南末原高等学校もとい生徒総会の管轄。各地に電波塔が存在することは確認できるが、どこから受信しているかなどは未発表。電波塔の整備や修理等は枉津工科高校の電気科生徒に委託している。
◆産業
学園都市における産業を一手に担っているのが枉津工科高等学校。同学校の生徒により、各学校の制服から家電、自動車、更には施設の建設や道路の敷設まで幅広く行われている。少数の生徒のみでこれだけの事を為せる理由は、主に機械科と電気科による共同開発のオートメーション化技術にある。特殊な操作技術こそ必要ではあるが、人力と比べ圧倒的な効率で作業を行うことができるようになった。
こうした超技術の発展には、夜見坂学園都市が外部と完全に隔絶されており、都市の発展に必要な資源や人材、技術を自分たちで確保しなければならない強い必要性があったという背景がある。
なお、枉津工科高等学校で製造されている製品に使用されているあらゆる資源をどこから用意しているのかは現時点では非公開となっている。